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BLACK&WHITE 大きなワンルームのような家。

札幌市東区S様邸

お住まいのどこを見てもアーバンでスタイリッシュ。
ストリップ階段の先の大胆な吹き抜けやオープンスタイルのキッチンは、まるで海外の住まいのよう!
「うわ~っ!素敵ですね!」とご挨拶もそこそこにはしゃいでしまったお住まいをご紹介します。

 


お住まいを建てるにあたり、こだわられた点は何ですか?

 

「大きなワンルームにしたいこと。空間が単調にならないようにして欲しいこと。
スッキリ見えるようにしたいこと」の3点ぐらいだったかしら、と奥様。
「そうそう!食品庫が欲しいというリクエストもしました」と家づくりの日々を思い出してお話しくださいました。

 

ご主人は「これを見てもらいました」と、ファイルを見せてくださりました。
そこには、家づくりの雑誌から切り取られた沢山の写真が。

 

「玄関はこういう感じ、こういうリビングが好き、と、パラパラ見てもらいながらイメージを伝えました」

 

こんな感じがいい、とイメージを伝えるのに写真はとても伝わりやすいものです。

 


ところで「大きなワンルーム」とは、つまり一つの部屋のような構造になっている事なので、
空間が単調になってしまうのは、ある意味、致し方ないのでは?と思ったりはしませんか?
ところが、なのです。
「大きなワンルームのようなのに、空間が単調になっていない。むしろ個性的と言っていい!」
そんなお住まいが完成した、その秘密は大きく3つありました。


1つめの秘密は「引き戸」

 

こちらのお住まいには、いわゆるドア(ドアノブがあって押すか引くかして開ける、ドア)が、
お手洗いとユーティリティ、2階の居室のほかは玄関くらいしか無いのです。その他の、
例えば玄関ホールからリビングへ入る扉、2階の寝室の扉、子供部屋とフリースペースを
仕切る扉の全てが「引き戸」なのです。引き戸を開け放つと、開口めいっぱいの開放感を
得ることができ、ひとつながりの大きな空間が登場します。
具体的には、2階にある6帖の寝室と6帖のフリースペース、そして5.25帖の子供部屋の
全ての引き戸を開け放つと、1階のリビング・ダイニングにも匹敵する大きなワンルームが
現れたのです。さらに、その巨大なワンルームは吹き抜けを通して階下の空間とも
ひとつながりに!

これにはただただ驚きました。

 

2つめの秘密は「段差」

 

玄関ホールから引き戸をあけて進むと現れるBlack&Whiteの吹き抜け空間。
キッチンとダイニング、リビングとテレビボード裏のフリースペースまでがまさに
「大きなワンルーム」になっているのですが、ここにはほんの10数cmの段差が
あるのです。高くなっているのはキッチン&ダイニング、テレビボードの後ろにある
フリースペースです。
この、ほんの10数cmの段差が、大きなワンルームの中にあって、リビングの
開放感を際立たせたり、ダイニングの「おこもり」感、家族の近づく感じを演出したり
していたのです。

 

最後の秘密は「壁」

Black&Whiteを基調としたアーバンスタイリッシュなインテリアの中にちりばめられた「壁」のアクセント(①から④)。「空間が単調にならないように」というリクエストに設計担当が応えたアイディアの一つです。

①大きなテレビの後ろにある壁はタイルを採用。

テレビボードの裏は家族の色々なものを収納できるフリースペース。家族で楽しみたいDVD、のんびりとページをめくりたい雑誌、お子様の勉強道具など、使いたい時にすぐに取り出せて、使い終わったらテレビの後ろへしまうだけ。奥様ご希望の「スッキリ見える家」を実現した一つです。

②玄関の壁には外壁に使用されることの多い
エコカラットを採用。独特の凹凸が個性的で
「我が家の玄関」という印象を強めてくれます。

③寝室の壁は太陽の光と間接照明とで表情を
代える壁紙を採用。高さ1mある腰壁は、時計や
メガネなどちょっとした小物を置くにも便利です。

④2Fホールにある幅2.2mのアートコーナーの壁は
木で演出。ご主人こだわりの楽器やオーディオを飾
るのにふさわしい存在感あるコーナーになりました。

ご紹介した内容以外にも、2階にある5.3帖のクローゼットやお手洗いのカウンター、玄関の物入れなど
「スッキリ見える」=スッキリ暮らせるアイディアがいっぱいつまったお住まいでした。

■設計担当 佐藤
■インテリアコーディネーター 中西